楽詩12月号 ツイート企画 全作品ご紹介

2016年10月29日より11月6日まで開催しました、クリスマスのイラストに詩歌をつける「楽詩12月号 ツイート企画」全ての作品のご紹介です。

 

イラスト:3.14%
イラスト:3.14%

 

色づかいを抑え、落ち着いたイメージに仕上げられたイラスト。そこにクリスマス、そして来たる新しい年を感じるような、大切な人たちを思ったり重ねたりするような、あたたかな作品が集まりました。

募集した作品は、次の①または②です。

①詩歌や散文をイラストにつける。最後に作品中に使った文字でタイトルをつける(折句でもOK)
②イラストに合う三角定規詩

②は募集の際、タイトルを特に指定しませんでしたが、ついているものはそのまま掲載しました。

このなかより、とよよん選で12/10発行予定の「楽紙」(今号より発行の楽詩のフリペ&ネプリ版)に一部作品を掲載させていただきます。そちらもぜひよろしくお願いします。

 

 

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聖夜
セイヤ
に貰った
コップたち
交換会で貰い
もみの木の絵が
描かれているのだ
まちのパーティーは
今宵も賑やかで華やか

深田水松

 

くまさんのぬいぐるみ
りんごいろのリボン
すずがふるえるよ
まごころの鈴は
すてきな音色
おお今こそ
めいめい
であう
とい

『クリスマスおめでとう』とがし ゆみこ

 

毎年毎年、
こんなにたくさんの荷物をよく運べるものだ
と感心する
トナカイの角は、
荷物の量に比例して
大きくなっているような気がするが
ひょっとして、
荷物の量を先取りしているのかい?

「トと」こひもともひこ

 

たった一夜に

こんなにも人は人を想うのだと

夜空の無数の星のように

この世界には希望があった

「希望」 3.14%

 

き きよしこのよるきみに
み 見つからないように
に 二度ないチャンス
と 届けたいんだよ
ど ドキドキとね
け ケーキとね
た 大切な愛
い 苺色の
あ あか
い い

「きみにとどけたいあい」 Koo

 

今年の最大のプレゼントは
絵本に載らないエピソードだよ
トナカイ型時間超越デロリアン
無限大善意のみの配達プラン
模倣に目くじらを立てず
衣装は赤である必要はない
未来と親子を織り上げる究極のS Fであれ

「プレ・ナイトラン」天野行雄

 

みんなプレゼントを
待っているね
たくサンを望まない
たっタひとつ
誰の胸にも降る雪が
とけてしまう
選んだプレゼントも
考えてしまう
記憶の中に残したい
君との時間を

「サンタ」サトウアツコ

 

聖なる歌が天使に届いた
今年もたくさんの
贈り物を運ぶよ
もう光らない鼻の代わりに
角にツリーの灯りを分けて
てっぺんに
魔法の傘をさしたから
心はどこへでも行けるよね
ねえ おじいちゃん

「聖しこの夜」とよよん

 

人恋しき      キ
聖夜        ャ
暖炉        ロ
の元に座っている  ル

「キャロル」深田水松

 

その気になればその大きな角で
ぼくなんかふっとばして殺してしまえそうなのにお前は
今年もたくさんの荷物を届ける手伝いをする
つらいと思ったことはないの?
「ああ。そんなことより、いつものように首元を掻いてくれよ」

『いつものように』こひもともひこ

 

山と積まれたプレゼントの中から
どれでも好きなものを選んでよいといわれた

少年は
手綱をつかみ

トナカイは
困惑する

「困」こひもともひこ

 

おおきな
つのの
トナカイは
世界の
こどもに
おくりものを
とどける
そして
おなかのへった
トナカイに
いっぱいの
たべものを
あたえる
つのは
みがいて
きれいにする
地球を
あたらしい
年へ
おくり
とどける
トナカイと
ふたりで

「トナカイのおくりもの」笛地静恵

 

この絵をごらん
このサンタ 小さいだろう
だが 子どもじゃない
立派な髭をたくわえ
馴鹿の扱いにも長けた 大人なのさ
人々の多くはゲンジツに手一杯だから
サンタなんか信じない
それに見合った大きさってわけ
いないだなんて、どうして言える?
サンタに直接聞いてみな。

「絵」藤 一紀

 

君の小さな背中に 子供の頃の僕を重ねた
きっと僕もこんな風に愛をもらってきたのだ
優しく積もった記憶が あなたを大人にするのでしょう
いつの日か 君が優しさを与える番になる
それまで僕は君に愛を捧げよう

「積もった記憶」雨谷 ハル

 

サンタの通信販売です

恋する彼女に花束を
愛する夫にネクタイを
小さな子にはくまさんを
庭の鳥には真っ赤なリンゴを
いかがでしょうか

今なら
サンタとトナカイが届けに来る
そんなサプライズもお付けします

お代は笑顔で結構です

「サンタの通信販売」LUPIN☆

 

戻らないこどもの日々はセピア色鈴の音響くクリスマスの夜

「セピア色」ひぞのゆうこ

 

今年もありがとう。
でも、僕が欲しいのは

あなたの沢山の贈り物、
あなたの後ろ姿じゃなく、
あなたの長い影でなく、

ぬくもり。

記憶から薄れそうなハグを
ね、今年も待っているよ。

(こいねがう)」りんれ

 

焼けたリボンの琥珀
リボンの琥珀焼けた
琥珀の焼けたリボン
焼けた琥珀のリボン
リボンの焼けた琥珀
琥珀のリボン焼けた

「僕の箱」とよよん

 

全ての一人一人の幼子のために いつか幼子であった全ての一人一人のために 注がれた眼差しの慈愛の深さ 贈られたそれらが一つの大きな交響となり 祝福の光はどの影にも届き 世界の夜をほどく優しい力になるといい という祈りを添えることを おまえは忘れてはならない

「おまえは」藤 一紀

 

ボクの想いは
沢山のプレゼントとなり積もった
キミが望むものはひとつだけだった
もしも
キミのサンタになれたなら
キミの空が泣いてる雨の夜
お星さまと一緒にあの傘を届けるから

「キミのサンタになれたなら」Koo

 

一年間に届いた願いが山と積まれている。

彼らは望み、私は配る。それだけでいい。

この清浄な地では吐く息は白くならない。

大角の相棒は、全てを見透かすような目で私を見るが、何も語らない。

「吐く息は白くならない」ねんね

 

サンタの衣装で見つめる子供
トナカイは言った

君が欲しいのは
可愛いぬいぐるみかい?
暖かい洋服かい?
甘いケーキかい?
一つだけ選んでいいよ

全部欲しいと欲張る子供
トナカイは言った

だめだよ 一つだけ
君は三択ロースなのだから

「三択ロース」LUPIN☆

 

時間配分ルート箱の数
お菓子は食べるのか
靴下がない時は?
見られた時は?
君と作戦会議
出発の時間
手綱掴む
試験の
行方

-オル/おる-

 

旅立ちの前の静けさわかちあふ 聖夜 雪さへあたたかく燃え

「聖夜」とがし ゆみこ

 

サンタクロースは髭のない子供だった
死ぬ前に祈った少年の生まれ変わり
プレゼントの中身より
真っ赤でツヤのある包み紙が
大好きでしばらくにおいをかいでいた
ツリーに星をさすのは妹の役目
今年届けるのは水玉の傘だよ
雨の日は泣いてしまう君に

「星の日」天野しえら

 

「行かなくては。夜が明ける前に」トナカイは言う。「どうやって?」そりの乗り手はもういない。「それでも」飛び立とうとするトナカイの手綱を、子が引いた。「今度は僕の番だ。おじいさんからもらったプレゼントを、みんなに届けるんだ」

『プレゼント』卯月 幾哉

 

願いの木の苗を植えた。その木はすくすくと成長し、毎年クリスマスの夜には、きらきらした星の欠片とともに、子どもたちへの贈り物を実らせた。だから、それを摘み取って、町中へ配るのさ。おじいさんは、そう言っていた。

『願いの木』卯月 幾哉

 

クリスマスランドへようこそ
ネオンの街が手招きしてる
あふれるプレゼントと愛
と欲と約束が混ざる夜
サンタはまだかなあ
空を見上げる少女
目が合った少年
光が生まれた
届けたくて
包んだよ
1番に
行く

天野しえら

 

私はボンボンがついた赤い帽子を被る。赤い上着も羽織って。泣きじゃくる子供の心を癒すプレゼントをたくさん用意してトナカイに手綱をかける。私はもうサンタはいない事を知ってるから、私が私の為のサンタになるしかなくて。

『サンタは』きぃちょん

 

あたたかな夜を、あの家で過ごした

もう、あの場所も時間もない

遅くなってもケーキを食べた
クリスマスの味がするって言って

今年も冬がくる

みんな、もういない
だけどあたたかい夜は
誰とでも作ることができるんだ

雪だ

「あたたかい、夜」井川林檎

 


夜景
賛美歌
沢山の箱
蝋燭の灯り
素敵な降誕祭
飛び回る天使達
隣りにいる恋し人
懐古する昔の思い出
時計を止めてもう少し 

「聖夜…サンタクロースとトナカイと」LUPIN☆

 

君が心躍らせ
プレゼントを待つクリスマス

トナカイの背に負いきれない
ほどの夢の山

ホットミルク片手に
おじいさんは言った

「夢のある人間は幸せだ」と

届けに行くよ
君の心を灯すために

いつかはぼくが
君の夢になれるように

「君の夢になれるように」 ☆青明

 

会いたいよ ボクも一緒に連れてって
届けたいんだ あの子の所へ

「ボクも一緒に」Koo

 

雪虫塗る絵本贈りものみあげ
トナカイまつ子照れ屋を背に
小夜スープ跳ね染め笑うロッヂ

旅へ


ろっ
わらう
はねそめ
さよすーぷ
てれやをせに
となかいまつこ
おくりものみあげ
ゆきむしぬるえほん


たび

(新いろは歌)

東風めかり

 

今年も
サンタの
僕は
子供達に
トキメキを
届けるよ
ガオガオで
シャラランの
もっふもふ な
プレゼント

僕には
もう
眩し過ぎる
プレゼント

「トキメキサンタ」 平民c

 

 

(投稿順に掲載しました。ツイッターのタグ検索から集めたので、全て揃っているとは思いますが、入っていない作品がありましたらお知らせいただけますとありがたいです)
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