皆さんはじめまして、イリトと申します。
今回から4回にわたって、ここ楽詩のサイトにて連載をさせていただくことになりました。
よろしくお願いします。
【連載】第1回「『楽詩』、これって何て読むの?」
今これを読んでくださっている方々は、もちろん「楽詩」という言葉の読み方をご存知かと思います。
では、少し時間を遡ってみてください。
「楽詩」という二文字を初めて目にした際、皆さんは何を思いましたか?
……ん? これって何て読むんだろう?
僕はこう思いました。
生まれて初めて見た言葉だったため、シンプルに読み方が分からず、すごくモヤモヤとしたのを今でもよく覚えています。
このままでは夜も眠れない、そう思った僕はすぐさまGoogle先生にこの言葉の読み方を聞いてみました。
そうして、「楽詩」の二文字が含まれた「楽詩帯(らくしたい)」という言葉をネットの海から見つけ出し、
なるほど、「楽詩」は「らくし」と読むのか!
と、僕の頭の中はスッキリ快晴。
しばらくの間、ぐっすりと眠れる日々を過ごしていました。
※「楽詩」と「楽詩帯」の間には何の関係性もありません。
ところが、そんなある日のことです。

偶然、楽詩のサイトの存在を知りました。
サイト名には「楽詩 TaNoShi」と書かれているではありませんか。
「Ta」「No」「Shi」、……「たのし」?
この時になって、僕は初めて「楽詩」の読み方を間違えていたことに気が付きました。
楽詩 ≠ らくし 、楽詩 = たのし 。
後から知ったことなのですが、「楽詩」という言葉は楽詩の作者の一人である こひもともひこ さんが造った言葉、すなわち造語であるため、辞書などには載っていません。
つまり、
① 「楽詩 TaNoShi」という表記をどこかで目にする。
② 楽詩関係者に「楽詩」の読み方を教えてもらう。
このどちらかをしない限り、正しい読み方など分かるはずもなく、読み方を間違えてしまうというのは至極当然のことなのです。
しかし残念ながら、この時の僕はそんなことなど知る由もありませんでした。その結果……
『八つ当たり。それは、人間の最も恥ずべき行為の一つである』 by イリト
何を隠そう、僕は何も悪くない「楽詩帯」に八つ当たりをしてしまいました。
今になって思うと、おそらく読み方を間違えていたという衝撃が思いのほか強かったのだと思います。
楽詩帯、あの時はごめんね。
余談
「楽詩帯(らくしたい)」とは、着物を着る際の面倒な帯の着装がキレイ、かつ、スムーズにできるようになる道具のこと。楽詩帯で、楽したい。
楽詩の編集長である豊増美晴さん曰く、「楽詩」の読み方を「らくし」や「がくし」と間違われることは多々あるそうです。
もしかしたら、「楽詩」という二文字を見て、
「たのし」
と、いきなり正しい読み方で読めた人など、一人もいないのではないでしょうか。
いつかアンケート調査などしてみたいものです。
イリト流の覚え方
“楽”しい“詩”と書く「楽詩」は、「らくし」でも「がくし」でもなく、「たのし」。
「楽(らく)ではない詩(し)、楽(がく)もない詩(し)。でも、楽詩(たのし)いからいいじゃん」
(楽ではないし、学もないし。でも、楽しいからいいじゃん)
やっぱり人生、楽しい方がいいじゃん。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
イリト